猫背の弊害
猫背の弊害
猫背(ねこぜ)とは、猫の背中のように人間の背中が丸く内側へ反るようになる現象の事をいいます。
元々猫の内臓は背中に偏り、腹部には脂肪しかないため、背中に偏ったことの例えとして猫背という言葉が使用されるようになりました。
猫背を医学的に表現すると、脊椎は本来、まっすぐな円柱状の形態をとってはおらず、生理的な弯曲を持っています。
頚椎は前弯(脊椎は正確な円柱よりも前方にはみ出している、前方が弧で後方が弦のカーブ)、胸椎は後彎(脊椎は正確な円柱よりも後方にはみ出している、前方が弦で後方が弧のカーブ)、腰椎は再び前弯し、仙骨は後弯に相当するカーブを持っています(仙骨だけは成人では骨性に結合してひとつの骨になっているため、可動性がない)。
『猫背』はこのうち、胸椎の後弯が生理的な範囲よりも大きく曲がったものであり、円背ともよばれます。
ヒトの脊椎は生理的弯曲によって、重い頭部の荷重を一点に集中させることなく、分散させて支えている。つまり生理的弯曲によって安定した直立二足歩行が可能となる。猫背では胸椎後彎が本来の生理的弯曲の範囲を超えているため、頭部の荷重が適切に胸椎に負担されず、頭部の重心は胸椎の軸よりも前方に位置する。
猫背の弊害についてみてみましょう。
猫背の状態で頭部を安定させるためには、僧帽筋や脊柱起立筋群に過剰な負荷がかかることになります。僧帽筋に過剰な負荷がかかった結果の筋肉の過緊張や筋肉痛は、肩こりとして自覚されることになります。
また、人体に最適ではない姿勢を、筋力を用いて保っていることによって、起立を保ったり歩いたりすることで疲れやすくなるのです。
さらに、姿勢はその人を見る他者への印象にも大きな影響を与えるものです。猫背の姿勢は、その人を見るものには落胆や自信のなさといった好ましくない印象を与えることがあり、この点も猫背の弊害といえるでしょう。
という訳で、やはり猫背は見た目だけでなく、体にも良い影響を及ぼしません。
しかし、一人暮らしをしていると特に、狭い一人暮らしの部屋に、椅子を置く事はあまりなく、床に座っての生活が多くなります。
また、こたつ、ちゃぶ台のある家も、床に座っての生活の時間が長い傾向があります。
床に座る生活では、どうしても猫背になりがちです。
特に、こたつは猫背のイメージがつきものですよね。
しかし、猫背での生活は、体によくないだけでなく、腰痛、膝痛、O脚の原因にもなりかねません。
そのため、床での生活が多い人は、背筋が伸びる座椅子を導入すると良いですよ。
床に長い間座っているのも疲れます。
その点、座椅子があると、疲れませんよ。
さらに、背筋を伸ばす設計の座椅子を使うと、背筋が伸びて、気持ち良いですよ。
猫背は、下を向きがちなので、運気を逃すとも言われています。
普段の生活から、背筋を伸ばして、運気を上げ、気持ち良くいきましょう。
また、座椅子で背筋を伸ばして座る事で、肩こりも楽になりますよ。
体の滞っていた血流、リンパの流れが良くなり、体調も良くなりますよ。
背筋を伸ばして生活するという事は、良い事だらけなのです。
昔は、猫背を治すために、背中に定規を入れられました。
今は、そのような教育な無く、ついつい楽な猫背になりがちです。
猫背は本当に良くありませんよ。
前屈みで常にいる状態ですかから、腹筋と背筋のバランスが崩れて、腰痛の原因にもなりますし、背中の骨が若いのに、曲がってしまいますよ。
背中を真っ直ぐに伸ばして生活しましょう。